阿保正文工人のこけしちゃん

あ゛あ゛~熱いわムシムシするわ東北地方の梅雨明けが遅れるわで元気が出ないぜ~

季節の変化に弱すぎだろアンタ

元気が欲しいよ~

というわけで、今回は見ているだけでも元気が出そうなハツラツとしたこけしちゃんを紹介します。

連れてきた経緯

時は2022年、みやぎ蔵王こけし館で開かれた蔵王こけし祭りで、運命的な出会いをしました。
この時の実演工人が阿保正文工人で、たくさんこけしちゃんが用意されていました。

その中で、一際元気そうでハツラツとした子を発見しました。
まさに一目ぼれです。
じっくりこの子を眺めている姿はどう考えても不審者そのものでした。

本当は正文工人に声をかけたかったのですが、コミュ障が発動してしまい、おろおろする羽目に。

ますます万引き目当ての不審者だな。

そんな扱いやめろよな!!

…とまあ、そんな感じでこの子をお迎えしたのです。

こけしちゃんの特徴

全身図。

まず、なんといってもハツラツとした表情がお気に入りです。
目や眉毛はきりっと吊り上がり、やる気満々!!遊ぶ気満々!!なおもちゃらしい子なのです。
ほっぺには薄くチークがついていて、愛らしさも兼ね備えています。

まるで津軽の熱くて短い夏を楽しむような、あるいは長い冬が明けて春が来たことを喜んでいるような、そんな表情です。
こけしちゃんはその時の気分ひとつで感想が変わってくる、不思議な魅力があるのです。

現物の伊太郎型はぽったりとした筆で描かれ、どこかグルーミーな印象さえ感じますが、この子は憂鬱さのかけらもない元気っ子です。

私は現物に忠実なこけしちゃんも、工人さん独自の解釈で作られるこけしちゃんもどちらも好きだ。

頭頂部。
微妙に尖っていて、表情も相まって、まるで林家たい平師匠や桂宮治師匠を思わせます。

笑点を観るのは日曜日のルーティーンだ。
ちなみに、推しは小遊三師匠だ。

話がそれてる。

胴模様。
シンプルで、少しにじんだ轆轤線がいい味を出しています。
轆轤線だけではなく余白もあるので、独特の間の美を楽しめます。

ロウ引きはされていないので、木の暖かな質感を楽しめます。

まとめ

今回はハツラツとしていて、元気いっぱいエネルギッシュなこけしちゃんを紹介しました。
この子みたいに年がら年中元気でいられればいいのに…とも思ってしまいます。
こけしちゃんは元気を分けてくれる、そんな存在なのです。

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