【注意喚起】またもやインスタで国際投資詐欺師に狙われた話

お金が欲しいなぁ…
そのためもマネーリテラシーは身につけておいた方がよさそうだけど…

コイツ、絶対に投資詐欺に引っかかりやすいタイプだ…

我々にとって何が何でも欲しい存在であるお金。
お金があったほうが人生の選択肢は広まります。
しかし詐欺師はそんな感情や考えを利用し、お金をだまし取ろうとしているのです。

今回は注意喚起もかねて、インスタで国際投資詐欺師に狙われた話を書いていこうと思います。

詐欺師との出会い

私の元に1件のメッセージが届きました。
「すみません、お聞きしたいことがあるのですが」

私は世界でも類を見ないほどの超親切な性格なので、うっかり返信してしまいました。
「はい。なんでもお聞きください」

これが、事の始まりでした。

自分で言うか、超親切だなんて…

何でも相手は韓国人で、今年の10月に日本に行く予定とのことでした。
そこで、日本の名所を教えてほしいとの話をしました。

はい。普通に考えたら現代はネットに情報は載っているうえ、なぜ見知らぬフォローすらしていない日本人にそんなことを聞いてくるのかははっきり言って謎でした。

そのことを問い詰めると、
「日本人の意見を聞きたいです。
裕福な都市ではなく、日本の原風景のような場所や温泉地を訪れたいのです」
との返答が。

私は、彼の希望を聞いたうえで、日本の昔ながらの町並みが残る場所を教えました。

そうこうしているうちに相手とは打ち解けてしまいました。
その流れで、うっかりLINEを交換してしまいました。
はい。口を酸っぱくして言いますが、見知らぬ人とLINEを交換するのは非常に危険です。
絶対にマネしないでください。
一応、偽名を伝えておいたのが不幸中の幸いでした。
ネット上で知り合った人物には、偽名を伝えるのが吉です。

LINEにて

彼は季(仮)といい、若くして会社の経営をしているほか、資産運用で成功を収めているとのことでした。
また、学生時代は金融学を専攻していたため、お金の話になるとやたら饒舌になるのです。

その後も旅行先の写真や食事の写真を送りあいました。
しかし、繰り返しますが身元がばれるリスクがあるので絶対に近所の写真は送ってはいけません!!
私はうっかり仙台の定禅寺通りの画像を送りつけてしまいました。

胡散臭い点の出現

しかし、やり取りをしているうちになぜ私にこんなことを話すんだ?と思う点が出てきました。

例えば、国際ロマンス詐欺に引っかかり、ウクライナ人女性を名乗る人から亡命費と称して4万ドルも騙し取られた話を始めました。
今思えばおそらく、同情とだます側ではないという安心感を持たせるための発言だと思います。

また野犬の保護と称して、利益の一部を犬たちの餌代に回していることをアピールしだしました。
私は善行は人に知れず行うものだと思っているので、善人アピールする人は疑ってかかるタイプです。
季さんは慈善活動大好きな善人キャラをアピールを始めたのです。

相変わらず性格悪いなぁ、アンタ。

そして、極めつけは金持ちアピールやお金の話がやたら多いことです。
確かに金融学を専攻していたから、お金に詳しいのはわかります。
しかし、エルメスのオーダーメイドの陶磁器の写真を送りつけてきたり、毎日豪華な食事の画像を送りつけてきたりと、金持ちアピールが尋常ではないほど多いのです。
しかも「豪華ですね」と季さんを褒めると、話の流れをお金の話に持っていこうとすることが非常に多く、おや?と思いました。

私は徐々に季さんに不信感を抱くようになりました。
しかしこれまで仲良くしてくれたので、季さんを信じたい!!との気持ちも芽生えているのです。
そこが怖いポイントなのです。

そして…

ある日のこと、季さんはこんなメッセージを送りつけてきました。
「むぎちゃ(私)は勉強熱心ですね!!
これから一緒にお金の勉強をしましょう。
私が先生で、あなたが生徒です。」

私は以前投資詐欺師に狙われた一件があるので、当然怪しみました。
しかし、季さんが善人であるというかすかな希望を捨てたくはなかったのです。
そこが投資詐欺の怖いところです。

私は考え抜いた末、こうメッセージを返信しました。
「ありがたいです!!
しかし、私は金融リテラシーは独学で学びたいと思っています。
それに、季さんはどこの誰だか知らない人に時間を割くよりも、もっと有意義なことに時間を使ってほしいのです。
一友人としてのお願いです。
とりあえず、お気持ちだけ受け取っておきます!!」

しかし、日本人から見ても回りくどい文で返信してしまったせいなのか、
「それでは授業を始めましょう。
今時間はよろしいですか?」
とメッセージが来ました。
違う。そうじゃない。

ここはひとまず
「すみません、実は1時間前に睡眠薬を飲んでしまったので、今日は寝ます。
おやすみなさい。」
と、逃げのメッセージを送りました。

実際に睡眠薬は飲んでいるから嘘はついていない。

逃亡準備

そこで私は丸一日、季さんと縁を切るための言い訳を考えました。
当然、季さんを傷つけない、刺激しない文章にしようかと思いました。
なぜなら、季さんはまだ詐欺行為を働いていないからです。

悩みに悩んだ末、こうメッセージを送りました。
「季さんに嬉しいお知らせと悲しいお知らせがあります。
私は9月から、売上日本一の店舗で1ヵ月間修業することが決まりました!!
これは人生史上最大の栄転です!!
前から予告はされていましたが、昨日正式に決まったのです!!

しかし日本は労働大国です。
非常に忙しい店舗なので、季さんとお話しする余裕がなくなる可能性が高いです。
つまり、季さんとはしばらくお別れすることになります。
短い間でしたが楽しいお話ができて、しかも韓国のことや金融のことをたくさん教えて頂き感謝です!!
いままでありがとうございました!」

当然、転勤する予定などない。

すると、
「30分も隙間時間はないのですか?今日も勉強しましょう。」
う~むむむ。そりゃそうか。

そして私は、こう返しました。
「お気持ちは大変うれしいのですが、以前投資詐欺に引っかかりそうになったので、お金の勉強は独学でやると決めています(笑顔の絵文字)
それに、季さんは見ず知らずの私と関わるよりも、もっと有意義な時間の過ごし方があるはずです!

すると季さんは激怒。
「私のことを信用できないというのですか?
むぎちゃさん(私)がこんなに卑怯な人とは思いませんでした!」
そうメッセージが来ました。

卑怯なのは否定しない。
ラッキョウは嫌いだが卑怯は大好物だぜ!!

この人、人間の屑だあッ!!!!!!!!!!

私は一応謝罪しました。
「申し訳ないです!
そういうニュアンスの日本語ではないのです!!
日本語が下手くそでごめんなさい(泣く絵文字)
季さんのお金の知識は膨大だと思っています。
しかし、ゆっくりでも間違ってもいいから独学で勉強すると決めているのです。
また、ネット上で仲良くなったどこの誰だか知らない人にここまで親切にしてくれるのが謎で仕方ないのです。」

すると
「時は金なりです。
むぎちゃさんは私のことを信じてくれないうちにも時間はたっています。
胴かむぎちゃさんがまっとうな道を進んでくれることを願っています。」
そんな文章と怪しげなリンクが送られてきました。

う~む、会話のドッジボール大会。
しかし、こうまでしてでも強引にお金の勉強をさせたいのでしょうか。

不毛なやり取りが続くと思ったので、仕事を理由にLINEから離れました。
そして、季さんのインスタとLINEをブロックしました。

後ほど、怪しげなリンクをGoogleで検索してみると、見事に金融商品取引業・暗号資産交換業はおろか日本の法律に関する表記がされていませんでした。
しかも、会社の所在地や設立年月日も表記されておらず、これは詐欺だと思いました。
さらに、FXのWikiを調べた結果、☆1.6のとんでもない低評価サイトだったのです。

なんとか逃げきれてよかったぜ…
しかし投資詐欺は免れたが、人としての大切な何かを失ったような気がするなぁ…

この後、訴えられるのは怖いからLINEのアカウントは削除したぜ!!!
せっかくスタンプ買ったのにな…ドンマイ!!!

今思えば無言ブロックすればよかったのにと後悔している。

危険なアカウントに引っかかったら

何度も同じことを言います。
まずはインスタもLINEも無言でブロックしましょう。

そうすれば、相手からのメッセージは遮断されます。

そもそも、外国人と思わしきアカウントからのメッセージには反応しないことが無難でしょう。
また、投稿数が少ないアカウントや、金持ちアピールが強いアカウントからメッセージが来たら要注意です。

それは詐欺用のアカウントで、何度もアカウントを作り直しているかもしれないからです。
また、財力があることをアピールして、相手を安心させようとする手口も見受けられます。

今回の件で、善行アピールや被害者アピールをしてくる人も危険度が高いと学びました。
慈善活動家であること、騙される側の人間であることを話して、相手に無害な人物だという印象を与えようとしてきます。

まとめ

詐欺師は最初フレンドリーに接してきて、こちらの情がわいたところで本性を見せてきます。
何度も言いますが、くれぐれもネット上で仲良くなったからといって個人情報やお金を送りつけたり、怪しい投資話には乗らないようにしてください。

最後に、地元の英雄・伊達政宗公の教えをお借りして締めくくりたいと思います。

「まともでない人間の相手をまともにする必要などない。」

私にまともな出会いはないのか…
私の運気はどうなっているんだ…

日頃の行いが悪いからだ。

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