【注意喚起】インスタで国際ロマンス詐欺師に狙われた話

あ~あ、なんかいい出会いとかかないかなぁ…

それが悪人だったらどうする。

相手に恋愛感情を抱かせた後、結婚資金集めや起業話などでお金を巻き上げる詐欺の手口。
それがロマンス詐欺です。

今回は、私が実際にインスタで国際ロマンス詐欺師に狙われた話を書いていこうかと思います。

詐欺師との出会い

私の元に1件のメッセージが届きました。
以前私が投降したラーメンの画像を引用して、
「あなたの投稿を見ました。この食べ物は何ですか?これは非常においしそうです」
とのことです。

わたしはとってもとーーーーーーっっっても親切なので、
「これはラーメンという、日本では一番メジャーな麵料理です」
と返答。
これが、事の始まりでした。

自分のことを親切だと自称する奴にロクな奴はいない

その後もお互いの国のことをお互い紹介しあったりしているうちに、気が付けば仲良くなっていました。

彼はAlex(仮)というシンガポール人で、アパレルブランドの社長を自称していました。
私はどんなに偉い人間でも、どこの誰だか知らない奴に本名を教えるのは嫌だったので、偽名を使って接していました。

うっかりLINE交換

はい。またやってしまいました。
見ず知らずの人とLINE交換なんてするのは危険なはずでしたが、すっかり打ち解けてしまったので交換してしまいました。

その後も旅行先の写真や食事の写真を交換し合っていました。
しかし、何度も言いますが身元がばれるリスクがあるので絶対に近所の写真は送ってはいけません!!
私はうっかり仙台市の風景を送りつけてしまいました。

Alexは日本に憧れがあるとのことで、「日本についたらまずむぎちゃ(私)に熱いハグをする」「一緒に天ぷらを堪能したい」と話していて、やけにフレンドリーだなあと思いました。
さらには寝る前に「むぎちゃ(私)がいい夢を見られますように」など、やけにロマンチックなことを言い出したりしていました。
この時はまだ外国人だから距離感が近いのだろう程度にしか思っていませんでした。

相手の変化

LINEを交換し合ってから2日たたずに私のことを「妻」と呼ぶようになりました。
ん?気が早くないかこの人?と思いながらも、スルーしていました。
私は見ず知らずの人に恋愛感情を抱けないタイプなので、そこが救いでした。

さらには、Alexは犬を2匹飼っています。
その犬たちとは一度も会っていないはずなのに、「私の子供(犬)たちはあなたのことを気に入っている(要約)」と話し始め、私の頭に?が付くようになりました。

そして…

ある日、Alexは趣味で絵を描いているとのことで、トトロとメイのイラストを送ってきました。
Alexは画才があり、正直著作権が許せばここに乗せたいほど素敵なイラストでした。

ところがAlexが私に対して先述の妙なメッセージを送るようになってから、「国際ロマンス詐欺」の言葉が頭に浮かぶようになりました。
そこで、そのイラストをGoogle画像検索にかけたところ、まったく同じ画像が検索結果に出ていました。

私は国際ロマンス詐欺を確信しました。

反撃開始

そこで私はこうしました。
「ところで、先日頂いたイラストを画像検索してみたところ、まったく同じ画像が検索結果に出ていたのですが、どういうことですか?」
と、Google画像検索の結果のスクショと共にメッセージを送りました。

ここで反撃せずアカウントをブロックするのが最適です。危険だから絶対に真似してはいけません。

すると、いつもなら私のメッセージには即反応するAlexですが、今回は4時間待っても8時間待っても既読が付かず、図星だったんだなと思いました。

すると10時間後、Alexから通知が。
「この絵画にはオリジナルの画像があって、私はそれを参照してアクリルで描きました。油絵、絵の具、アクリルで描かれた絵は見た目は似ていますが、色の濃さや陰影の表現が異なります」
う~む、ならばこうだ。
毎度おなじみお絵かきソフト・アイビスペイントを使って、もらった画像とパクリ元画像を重ね合わせてみました。
すると、線画が一致していました。

私はすかさずスクショ画像と共に、
「元になった画像とここまで同じだなんて、相当器用でもできないことだと思います!」
と送り付けました。

すると負けじとAlexは
「こんなことがありますか?」
と被害者ヅラ。
さらに、
「あなたが見つけた絵の住所(おそらくドメイン)を送ってください!」
とメッセージが来ました。

私はパクられ元のサイトのリンクを年月日と共に送り付け、ご丁寧に完全一致のスクショも送りつけました。
「著作権に国境はありません、どうか本当のことを教えてください!」
と、正義感丸出しの文面を送りました。
しかし私の感情は、正義感よりも相手の反応がどう出るかというワクワク感のほうが勝っていました。
本性を現すのか、「〇ねブス!」「騙される方が悪いんだよ!」と暴言を吐くのか、それとも新しい言い訳をするのか。

既読が付くのに時間がかかりました。

すると、
「本当に無言だと思います。
むぎちゃはこれっぽっちも信用していない。
私たちはまだ友達になって交流し続ける必要がありますか?
私が描いた絵はすべてのステップで写真を撮って記録しています。
今すぐ私の家に置いてあります。
むぎちゃは私が他人の作品を盗用しているといった。」
(原文ママです)

私はめちゃくちゃな日本語に頭を抱えました。
Alexは描いた絵のステップ画像を送りつけることもなく、言い分は急に感情的になったのです。

私はこう返信しました。
「Alexさん、あなたとお話しできて楽しかったです!
今度人と仲良くする時は著作権を守るようにしてくださいね!
それと、見ず知らずの人を妻呼ばわりするのは気を許しすぎだと思います!」

返信後、私はAlexのLINEとインスタのアカウントをブロックしました。

そもそも詐欺師で遊ぶと詐欺師のスキルが上がってしまうから、何度も言うが真似してはいけないぞ!!

危険なアカウントに引っかかってしまったら

前回の投稿と全く同じことを言います。
まずはインスタもLINEもブロックしましょう。
そうすれば、相手からのメッセージは遮断されます。

そもそも、外国人と思わしきアカウントからのメッセージには反応しないことが無難でしょう。
また、投稿数が少ないアカウントや、金持ちアピールが強いアカウントからメッセージが来たら要注意です。
それは詐欺用のアカウントで、何度もアカウントを作り直しているかもしれないからです。
また、財力があることをアピールして、相手を安心させようとする手口も見受けられます。

まとめ

詐欺師の手口は巧妙です。
最初は甘い言葉で仲良く親近感を持たせながら、後ほど金銭を要求するようになっていきます。
くれぐれも、ネット上で仲良くなったからといって個人情報やお金を送りつけたり、感情に左右されないようにしてください。

前回と比べて早く気づいてよかったなぁ(真顔)

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