田邉香工人のこけしちゃん

突然自己語りして悪いが、実は私は元々こけし工人になりたかった頃があったんだ。

いい夢だな。でも、なんで夢をあきらめたんだ?

心身ともに虚弱体質だから、修業についていけないと思ったんだ。

うんうん。体がもう少し強ければねぇ。

というわけで、今回はこけし工人になりたい!ものづくりに携わりたい!という夢をかなえた方のこけしちゃんを紹介したいと思います。

田邉香工人のこけしちゃん。

連れてきた経緯

この子は鳴子温泉のこけし店・こけしの岡仁さんで連れてきました。
時は2023年4月、ちょうど田邉香工人が修業を終え、独立したタイミングでのお迎えでした。

田邉香工人は2020年地域おこし協力隊に入隊し、入隊と同時に3年間岡崎靖男工人の元で修業を積んだという経緯があります。
お会計時、女将さんから「この子は地域おこし協力隊の卒業制作で作られた子です」と教わりました。
ある意味ではレアなこけしちゃんなのです。

こけしちゃんの特徴

いわゆる岡崎才吉型の子です。
私は、岡崎才吉工人の少女的な描彩が大好きです。
田邉香工人はその少女趣味的なセンスを受け継いでいて、個人的に好みです。

女性的であどけない表情。

胴模様。

鳴子ではなかなか見ない簡素な模様で、最初は何の模様なのかわかりませんでした。
後に牡丹の花であると知りましたが、抽象的すぎてどうもそう見えません。

首筋。

地域おこし協力隊の後継で妹弟子の渡辺あかねさんにこの子を見せたところ、「首筋が焦げている」との指摘がありました。
首入れの時に摩擦熱で焦げてしまったのだろうとのことでした。
しかし、ほんのりグラデーションがいい味を出しているようにも見えます。

余談

私は旅に出かけるとき、必ずと言っていいほどこけしを持ち歩きます。
私はこけしを持ち歩くことを「お供こけし」と呼んでいます。
この子はおそらく一番お供こけしとして連れ出されている子で、いろんなところに連れて行っています。
何故この子を連れていくことが多いのかは、はっきり言って謎です。
ですが、一緒にいたい!!と思わせる何かがあるのでしょう。

まとめ

そんなわけで、今回はおめでた~い珍品こけしちゃんを紹介しました。
今私は才吉型だけではなく、島型の柔らかい花火のような胴模様も気になっていて、今後ご縁があったらお迎えしたいと思っています。
今後も香工人の作風や動向に注目していきたいです。

謝礼

渡辺あかねさん、当ブログの宣伝ありがとうございました!!
地域おこし協力隊を卒業して本格的にデビューしたら、渡辺さんのこけしちゃんをお迎えしたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします!!

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