鎌田美奈枝工人のこけしちゃん

初心者も安心して手に取れるこけしちゃんってどんな子だろう?
やっぱり、表情が明るい子?それとも、カラフルな子?

というわけで、今回はいかにも子供の遊び相手らしく、明るい表情のこけしちゃんを紹介します。

作・鎌田美奈枝工人

連れてきた経緯

時は2023年、白石のこけしコンクールの後、鎌田こけしやさんへお邪魔しました。
初めてでアポなし訪問だったのですが、鎌田孝志工人・美奈枝工人ご夫妻に快く出迎えていただきました。

駅チカのお店だから、方向音痴やペーパードライバーでも安心して入れる。

鎌田さんご夫妻からはこけしの伝統について教わりつつ、どの子にするか相談しながら選びました。
本当はかわいくないけど古風でオーラのある伝内型にするか迷いましたが、せっかくだから鎌田家で代々続いている模様がいいなと思ったことや、「遊んでよ!」という目をしていたことから、「この子しかいない!!」と思ってお迎えしました。

今でも定期的に鎌田こけしやさんに通っていて、ついついこけし談議に話に花が咲いて、2時間以上も居座ってしまいます。

筋金入りのコミュ障でも、鎌田こけし店さんに行くと、ついついおしゃべりになってしまう。

こけしちゃんの特徴

鎌田文市型の子です。


弥治郎こけしなのに、遠刈田風の立ち菊が描かれています。
というのも、孝志工人曰く「おじい様(文市工人)は遠刈田に寄ったとき、遠刈田は弥治郎に比べて木地玩具が発達しているのに驚いて、それがご縁となって遠刈田の工人さんの弟子になった(要約)」とのことで、遠刈田の影響を受けているのも納得です。

しかし、頭部のベレー帽のような轆轤線を見るに、弥治郎系だとわかるのです。

また、表情も遠刈田とは比べ物にならないほど親しみやすく(遠刈田は美人過ぎるのです)、先述の通り「遊んでよ!!」と目で訴えているようにも見えます。

こんなくりくりした目で見つめられると、思わず手に取りたくなるよな。

底面の署名。

目の前で書いていただきました!!
ロウ引きするかどうかも聞かれましたが、マットで木の質感がわかるロウ引きなしでお願いしました。

孝志工人曰く「母ちゃん(美奈枝工人)のこけしはおじい様のこけしに似ている」と嬉しそうに話していたのが印象的でした。
後ほどお伺いしたのですが、美奈枝工人は文市工人のこけしに惚れているとのことで、文市工人の影響を大いに受けているんだなぁと思いました。

まとめ

そんなわけで、今回はいかにも子供の遊び相手みたいな、表情がかわいらしいこけしちゃんを紹介しました。
また、鎌田さんご夫妻がこれからも仲睦まじく過ごせることを願っています!!

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