そういえば私がこけしを集めているという話をすると、たま~に「こけしの捨て方がわからない」という話を聞くことがあるな。
アンタが引き取ればいいのに。
さすがに引き取ってばかりだと部屋がキャパオーバーするかもしれないだろ!!
あとこけしちゃんはゆっくり集めたいんだ!!
部屋を圧迫する、手足のない独特な表情のお人形さん…
引っ越しや終活にむけて処分したいけれど、どう処分すればいいのかわからないよ!!なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ここでは、こけしの処分方法や買取についてご紹介します。
サムネイルのこけしちゃんたちは私の大切なコレクションであり友達だ。
売ったり処分する予定などない!!
結論
落書きされていたり割れていない限り、捨てちゃうのはもったいないです!!
理由は簡単、こけしには私みたいな熱心な愛好家がいるからだ!!
実は家を圧迫していた行き場のないこけしも、実はこけし愛好家が喉から手が出るほど欲しがっている、高い価値だったという話もあります。
高く売れるこけしの特徴
戦前のこけし
約80年前のこけしは希少性が高く、1本数万円を超えることもあります。
というのも、古いこけしは子供の遊び相手だったので、傷がついたり手あかがついたりして傷んでしまい、捨てられてしまうことがしばしばあったためです。
また、戦争の空襲によってこけしが焼けてしまったという話も聞きます。
実際にヤフオクで戦前のこけしが出品されていたのを見たが、高いもので50万円以上で落札されていたのはびっくりしたな。
人気工人(こけし作家)のこけし
例を挙げると…
・津軽系こけしの始祖で、版画家・棟方志功から「日本一のこけし」と称された盛秀太郎工人のこけし
・竹久夢二がヨーロッパ旅行に連れて行ったとされる阿部治助工人のこけし
・戦前の遠刈田温泉の2大巨匠・佐藤松之進工人・佐藤直助工人のこけし
などなど、人気のある戦前の工人さんが作ったこけしは高く売れる可能性が高いです。
ただし、戦前のこけし工人は裏面にサインをしていない場合が多いので、うっかり捨てられてしまう可能性もあるのがもったいない話です。
売れないこけしの特徴
逆に、高度経済成長期以降のこけしは高く売れないことが多いです。
高度経済成長期は第2次こけしブームと呼ばれ、こけしの量産が行われたことや、伝統こけしではない、いわゆる「新型こけし」「創作こけし」と呼ばれるこけしが出現したことで、市場価値が低くなってしまいます。
中には工人さんの作家性が高く高額で取引されるこけしもありますが、希少性は低く売れにくいです。
こけしの処分方法
日本こけし館に引き取ってもらう
宮城県鳴子温泉にある日本こけし館では、中古こけしの引き取りを行っています。
こけしが売れる保証がないと思うのであれば、こちらのサービスを利用するのがおすすめです。
送料はこちらで負担する必要があります。
詳しくはこちら!!
信頼できる買い取り業者に引き取ってもらう
思わぬこけしが高額で取引されることもあります。
ただし業者は玉石混同で、こけしに詳しく高く買い取ってくれるところもあれば、こけしに疎く1kg数千円で取引する業者もいるので、ネットで業者について深く知る必要があります。
メルカリなどフリマアプリに出品する
思わぬこけしがすぐに取引されることもあります。
ただし、ある程度名の知れた工人さんのこけしでないとなかなか取引されないのでご注意ください。
リサイクルショップに売却する
近年、ブックオフやセカンドストリートなどのリサイクルショップではこけしを取引してもらえる事例もあります。
ただしあまりにも状態が悪いと引き取られない場合もあるので、そこはご注意ください。
人形供養に出す
処分するのであれば、神社やお寺で行われている人形供養に出すのがおすすめの方法です。
処分にお金をかけたくない方にとっては、有料なのがデメリットです。
こけし祭りの供養祭に出す
毎年8月後半~9月前半の金土日に行われる宮城県鳴子温泉の全国こけしまつり、毎年6月に執り行われる福島県の土湯温泉のこけし祭りでは、いらなくなったこけしの供養を執り行っています。
神事を執り行いつつ、いらなくなったこけしをお焚きあげして供養してもらえます。
ただし、お祭りの時しか執り行っていないこと、送料はこちらで負担する必要があるので注意が必要です。
詳しくはお祭りの実行委員会にご連絡ください。
燃えるごみとして捨てる
お金がない場合に最適で、これが一番手っ取り早い手段です。
どうしても普通に処分することに抵抗のある場合は、お清めの塩と一緒に白い紙に包んで捨てることをお勧めします。
今までありがとうとの気持ちを込めて、供養する気持ちが一番重要なのです。
ただし、サイズが大きい場合は粗大ごみとして出す必要がある場合があります。
その他の方法
知り合いの蒐集家に引き取ってもらうなど、ほかにも様々な手段があります。
まとめ
こけしは思わぬところで需要があります。
ただ部屋を圧迫するなどの理由で捨ててしまうのはもったいないことです。
この記事を読んで、こけしをどのように処分するのか、あるいは第2の人生を送ってもらうか考えていただければと思います。
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