今回は見るからにふくよかで、ほっと安心するこけしちゃんを紹介しよう。
連れてきた経緯
時は2023年、青森・津軽こけし館のこけし工人フェスティバルでお迎えしました。
今年も工人フェスが開催されると聞いてホッとしたなぁ。
工人さんのブースをひとつひとつ巡っていると、木の質感がわかりやすい、素敵なこけしちゃんを見つけました。
私は失礼ながらあまり蔵王高湯系のこけしちゃんは選ばないのですが(私の感覚では大らかでふくよかすぎるのです)、そのホッとする表情が気になりだしました。
惠治工人から木材の話を受けると、この子しかいない!!と思って連れ帰りました。
この時予算オーバーだったのに連れてきたのはここだけの話だぞ!!
こけしちゃんの特徴
お顔。
なんといっても蔵王高湯系特有のふっくらとした牧歌的な表情が愛らしいと思いました。
おかっぱ頭は戦前、ハイカラで最先端な髪型だったそうです。
今となっては古風な髪型ですが、この子に似合っています。
お顔を横から見てみましょう。
耳から羽が生えたような見た目をした、真っ赤な花飾りが特徴的です。
胴体。
能登屋系列のこけしといえば、胸部が大きく膨らんだグラマーなこけしで有名ですが、この子は遠刈田を意識した(影響を受けた?)細めの胴体に立ち菊が描かれています。
赤と緑の立ち菊が交互に描かれていて、見ていて楽しい胴模様です。
黄色の指し色がいいアクセントになっています。
木材は桂の木を使っているとのことです。
なんでも、師匠・岡崎幾雄工人から譲ってもらった木材とのことでした。
ちなみに、惠治工人は桂の木を使ったこけしで、白石のこけしコンクールの最高賞を受賞された経歴もあるとのことです。
実物を拝見したが、存在感のある立派なこけしさんだったなぁ。
ロウ引きされていないため、マットで温かな印象です。
木目もばっちり見えて、木のぬくもりが直に伝わってくる逸品です。
おかげで口元が滲んじゃったが…
なにも変なことしていないのに…
家の湿度が高いんだろうな。
そういえば私の部屋は1階で、部屋干し派だから思い当たる節はあるなぁ…
まとめ
今回は、蔵王高湯系にしてはスマートだけれど、ふっくらした顔立ちのこけしちゃんを紹介しました。
あと、部屋の湿度管理にはお気を付けください(白目)。
コメント